協会のご案内

会長あいさつ

令和6年度

総会後 会長あいさつ(令和6年8月) 

看護の専門職として
互いを高めあえる場を目指して

山梨県看護協会長 佐藤悦子  ちゃん   

 令和6年度山梨県看護協会の総会は、6月21日に開催されました。会員の皆さまのご協力に心より感謝申し上げます。私が看護協会長として就任させていただき2期2年目に入りました。新型コロナウイルス感染症対応の真っただ中で古屋玉枝前会長からバトンを受け、皆さまからのたくさんのご支援をいただきながら、なんとか看護専門職能団体として組織的に事業の推進に取り組んでまいりました。

 今年1月1日に能登半島でマグネチュード7.6という地震が発生しました。またさらに9月も集中豪雨が襲い、土砂災害等大きな被害が出ました。亡くなられた多くの方々のご冥福をお祈りするとともに、いまだ避難生活をされている方々に一日も早く安心して日常が過ごせますことを心より願っております。1月にはいち早く現地に入り様々なチームで支援活動をしてくださいました看護職の皆さま、調整をしてくださいました看護管理者や関係者の皆さまには心より感謝申し上げます。

 未だに収束しない新型コロナウイルス感染症や災害発生時の看護職の、そこへの向かい方にあらためて看護職のすごさを実感しております。

 「看護という仕事は、赤ちゃんからお年寄りまであらゆる年代の人々の健康問題に取り組み、人間が一生のうちで出会う大きな出来事のあらゆる場面に直接かかわる職業です。」これは川嶋みどり先生が著書「看護の羅針盤366の言葉」(2020)の中で書かれている言葉です。私たち看護職は、人が一生のうちで出会う健康や生命に関する大きな出来事のあらゆる場面に、保健・医療・福祉のあらゆる場面から直接かかわることを許された専門職です。大切なのは、そこにどういう姿勢でどのようにかかわるかという事だと思います。

 川嶋先生は以前対談の中で、私たちが抱えている課題は「看護師不足ではなく、看護不足」ではないかと話されていたそうです。この言葉に私は大きな衝撃を受けました。私たちは立ち止まり、自分たちのあり様を常に確認して行くことが大切だと痛感いたしました。そして、看護協会は、同じ志を持つ仲間たちとともに、看護の専門職として人と向き合い、よりその人に寄り添って「看護の実践」ができることを目指さなければならない。研修会や委員会活動、職能活動などを通し、互いに高めあえる場を意図的に創っていくという重要な役割を担っていると考えております。

 川嶋みどり先生には、令和7年1月18日(土)午後より看護連盟と合同で開催する看護講演会に山梨に直接来ていただけることになっております。今だからこそ、もう一度看護の原点をみんなで確認しませんか。大勢の皆さまのご参加をお待ちしております。

 令和6年度県看護協会は5つの重点事業を上げ取り組んでおります。社会のニーズに看護職として役割発揮をしていくために、多くの仲間たちとともに専門職能団体としてネットワーク化を図り、働き続けられる環境や学びあう環境を組織的に創り上げていきます。今年度も会員数6,000人を目指します。令和6年度も会員の皆様とともに創り上げる活動にしていきたいと考えております。どうぞ引き続きご支援をよろしくお願いいたします。

令和6年9月

新年度 会長あいさつ(令和6年5月) 

山梨県看護協会長 佐藤悦子

令和6年度がスタートいたしました。

 令和6年1月1日に発生しました能登半島地震では、今だ多くの方々が避難所で過ごされており、一日も早く日常が取り戻せることを心より祈っております。発災当初より県看護協会からも日本看護協会からの要請を受け、10名の災害支援ナースが被災地に行き、看護の力を発揮してきてくださいました。災害支援ナースの皆さま、調整くださいました管理者や関係者の皆さまに深く心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

 一方で、新型コロナウイルス感染症を含め様々な感染症がまだまだ発生しており、保健・医療・福祉等の看護実践現場では緊張感を持っての対応が続いております。日々従事されてます皆様の懸命なご努力に敬意を表しますとともに、心から感謝申し上げます。

<新たな災害支援ナースの体制>

 令和6年度より災害支援ナースの国による体制が整い、新興感染症への対応も含めより安全に災害支援ナースが活躍できる環境となりました。災害支援ナースの新たな研修は昨年度からスタートしておりますが、すでに48名の看護職が新たな災害支援ナースとして研修を修了しております。今年度も研修を行いますので多くの方に受講していただき、有事の時には可能な限り素早い支援体制が取れるよう準備し体制を整えていきたいと考えております。ご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

<看護職の確保・定着に向けて>

 令和5年度末の県看護協会員数は5,972人でした。目標は6,000人です。看護協会長に就任し、3年が経過しようとしておりますが、一人でも多くの看護職の皆さまに看護協会員になっていただき、専門職としての資質の向上や働く環境づくりの推進に一丸となってみんなで取り組んでいけたらと思います。定例で開催されます理事会をはじめ地区支部との意見交換会や委員会、協会で開催される研修会や検討会・会議などに出席させていただき、看護実践現場で抱えている課題や要望等について意見交換をさせていただいております。

 意見交換のなかで共通に出されます話題は、2040年に向け私たちが抱えている人員不足という大きな課題です。若者人口が減少し、看護の担い手をどう確保していくか、看護協会としてどうにか対応しなければならないと痛切に感じております。今年度は県からの委託事業を受け、ナースセンターに人員を1人増やし、看護職の確保・定着事業を強化いたします。経験豊富な看護管理経験者が各施設に出向き、看護管理者とともに課題解決に向けて支援できるよう体制を整えました。どうぞご活用いただきたいと思います。

 活動推進のためのご意見もたくさんいただいております。役員一同、皆様に励まされながら会員一人一人の声を協会活動に少しでも反映させたいと取り組んでおりますので、どうぞご意見等をお届けくださいますようよろしくお願いいたします。

令和6年度活動の方針

 日本看護協会の活動方針や事業計画と連動させながら、国の動きを敏感にキャッチし、それを県協会の活動に繋げていくことが重要だと考えております。それらを受けながら、2040年に向け少子超高齢社会の中で、社会情勢の大きな変化を見据え、包摂的な共生社会の実現を目指し事業を推進してまいります。

 重点事業として次にあげます5つの事業

 ①全世代を支える看護提供体制の強化・構築
 ②看護職の働き方改革の推進
 ③看護の質の向上を図るための人材育成
 ④健康危機管理体制の強化
 ⑤魅力ある看護協会活動の推進

にむけて、組織的な取り組みを強化したいと考えております。

 令和6年度も役員一同懸命に取り組んでいきたいと思います。ご支援ご協力をよろしくお願いいたします。

令和6年5月1日


令和5年度

新年 会長あいさつ(令和6年1月)




令和6年 新年を迎えて

山梨県看護協会長 佐藤悦子     

 令和6年の新年を迎えました。皆様には日頃より看護協会事業の推進に深いご理解とご協力をいただき、心より感謝申し上げます。新型コロナウイルス感染症は昨年5月に5類になりましたが以前収束したわけではなく、日々対応にご尽力されている保健・医療・福祉・教育分野等で活動されている全ての皆様に、心より感謝し深く敬意をお伝えいたします。本当にありがとうございます。

 令和6年度は第8次医療計画がスタートする年です。県では様々な観点から分科会を立ち上げ、看護協会も看護の立場から参画をしております。一方で、1992年に制定されました「看護師等の人材確保の促進に関する法律」及びそれを基に「基本的な指針」が、30年ぶりに改定されました。今回この基本的な指針の改定につながったのは、新型コロナウイルス感染症に対応する看護職の活躍が人々の安心を支えたという実績から、その存在の大きさが認識されたことも大きな要因だと考えます。看護職の確保の重要性は、基本的な指針な中に明記され、量と質の両方からの確保に着実に取り組むことが今まで以上に求められております。今後も新興感染症への対応を図りつつ、超高齢化する状況下において、人々の健康な生活実現に向けて活動する看護職へ向けた社会の期待は大きいものとなっています。その期待に応えるべく、会員一人一人の力を看護協会という組織の中に結集させ、県民の健康とより豊かな生活の向上に一丸となって貢献できますよう活動していきたいと考えております。ぜひ、ご支援、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

 国の大きな動向を見据えつつ、県看護協会は令和5年度の重点事業を軸に着実に事業を推進させております。昨年11月から12月にかけて行われました看護協会と各地区支部の「看護管理者等意見交換会」には多くの皆様にご出席いただきありがとうございました。その中では活発な意見交換が行われ、地区の看護管理者の連携強化の必要性が再確認できました。各地区支部の地区支部長や地区理事を中心としたネットワークの強化が協会活動の支えになると考えます。今後とも情報交換を活発に行い、風通しの良い組織運営となりますようご協力をよろしくお願いいたします。

 令和6年度は新たな研修システムを導入致します。説明を丁寧に行いながら、スムーズな移行を心がけていきたいと思いますので、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。令和5年12月現在の県看護協会員数は5,920人、目標は6,000人です。一人でも多くの仲間たちと私たち看護職の課題に取り組んでいけたらと考えます。

 新年のスタートです。今年が、穏やかで明るい年となりますように、皆様のご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。

令和6年1月

総会後 会長あいさつ(令和5年8月)

山梨県看護協会長 佐藤悦子

 令和5年6月23日に山梨県看護協会総会を終えて、役員の新旧交代から新体制での協会活動がスタートいたしました。私も会長として2期目を認めいただきました。どうぞよろしくお願いいたします。

 1期目は新型コロナウイルス感染症拡大で大混乱の中での会長就任でした。しかし、どこに行っても看護職の皆様の懸命な取り組みに触れ、私自身が励まされてまいりました。少しでも看護協会としてできることは何か必死で考え、皆さまの声を聴きながら行動しなければならないという思いに突き動かされてきた2年間でした。

 2期目に入りました今は、今まで積み上げてきた取り組みを大切にしながら、ポストコロナ時代における社会のニーズを的確に捉え、先を見越した事業にも取り組んでいきたいと考えております。

 看護協会は看護職の皆さまとともに創り上げていく組織活動です。理事会を中心にしながら、地区支部活動、職能活動、委員会活動を柱に会員の皆さまの声を反映させた活動にしていきたいと考えます。どうぞ皆さまの声をお届けください。

 「世の中がどのように変化しようとも『看護』は、その人に向かい合い『信・愛・敬』という人間へのまなざし、つまり心の姿勢を核として、科学的な根拠に基づいた確かな知識と卓越した技術を駆使して、問題解決へ向けて共に活動していくことである。」望月弘子名誉会長が私たちに残して下さった言葉です。

 看護協会看護教育研修センターの玄関に県産木に刻んで掲げました。この言葉の持つ意味を一つ一つかみしめ、看護専門職としての自覚と誇りを持ってともに取り組んでいきましょう。

令和5年8月

新年度 会長あいさつ(令和5年5月)

山梨県看護協会長 佐藤悦子

 令和5年度がスタートしました。山梨県看護協会長として、1期目の任期が過ぎようとしております。就任してから今まで、経験したことのない新型コロナウイルス感染症への対応を第一優先に考え、取り組まなければならない状況が続いております。私たち看護職を含む医療関係者は、人々の命と暮らし、尊厳を守るため懸命に対応してまいりました。改めて、最前線で働くすべての看護職、関係者の皆さまに、心より深く敬意と感謝を申し上げます。本当にありがとうございます。

 ポストコロナ時代を見据え、社会からは今まで以上に看護職の力量発揮が求められております。看護専門職能団体として、人々の安心と安全、よりよく生きることを支援する看護職の役割を、皆様とともに考え、話し合い、取り組んでいきたいと思います。今だからこそ「人に寄り添う看護」を根幹に据えながら、質の高い看護の提供・活き活きと働き続けられる職場環境の改革等、横の連携をしっかりと図り取り組んでまいりたいと考えております。どうぞご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

令和5年度協会活動の重点事業は5つです。

Ⅰ 全世代を支える看護提供体制の強化・構築

Ⅱ 看護職の働き方改革の推進

Ⅲ 看護の質の向上を図るための人材育成

Ⅳ 健康危機管理体制の強化

Ⅴ 魅力ある看護協会活動の推進

 先輩たちが築き上げてきてくださった看護職間の連携を山梨の強みとして、一人でも多くの仲間たちとつながりながら、組織の強化を図っていきたいと考えます。そして、次世代を担う若者に看護の魅力を発信し、看護職を目指してもらえるよう様々な機会を通して、働きかけていきたいと思います。

 お一人お一人の声を看護協会活動に届けていただき、看護専門職能団体として充実した活動ができますよう、どうかよろしくお願いいたします。

令和5年5月

会長あいさつ【2024-17】

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