開催日
令和6年2月3日 (土) 9時30分~12時00分
研修名
《保健師職能委員会》「令和5年度保健師職能研修会」
テーマ:「健康支援とナッジ」
講師
青森大学 客員教授 竹林 正樹 先生
受講者
75名参加
レポート
行動科学の知見から、人々が望ましい行動をとれるよう導く手法である「ナッジ理論」について、日々の保健師活動の中で実践できるよう、講義と演習で学ぶ研修会を企画しました。
講師は、ナッジ理論の第一人者である竹林正樹先生に依頼しました。
講義では、先生のこれまでのご研究や先人の知見を踏まえながら、直感(象)への働きかけ方、プライミング効果(最初に受けた刺激がその後の判断に影響)、ピークエンドの法則(評価はピーク時と終了時の平均で決まる)等、健康教育に効果的な要素を学びました。また、バイアス(認知の歪み)への対応として、EASTフレームワーク*では、特に Easy が大切であるとのことでした。
演習では、“ダメなチラシの添削”を行い、最初と最後を決めることや、題名は14字以内、字体、対象を意識し情報を絞ってシンプルにすること等を学びました。演習を通して、参加者各々が、これまでの振り返りにもつながった様子でした。
休日の集合研修にも関わらず、多くの会員の参加があり、竹林先生の軽快で分かりやすい説明や、津軽弁の楽しい雰囲気も相まって、皆が笑顔で学べた研修でした。
*ナッジに有効なツールで、Easy(簡単に)・Attractive(印象的に)・Social(社会的に)・Timely(タイムリーに)の4つのポイントから構成される。
フォトレポート【2023-90】